Appleは、スマートウォッチ 「Apple Watch Series 9」 と 「Ultra 2」 を米国の店頭に並べ続けるという取り組みで、またしても挫折を経験した。米国連邦巡回控訴裁判所は、血中酸素測定機能に関連する特許紛争をめぐり、アップルに対し、前述のスマートウォッチ2製品の販売を停止すべきとの判決を下した。
同社は裁判所に対し、最新のスマートウォッチの販売禁止を一時停止するよう要請したと ブルームバーグが 報じた。裁判所はこれを拒否し、Appleに対し「1年以上続く可能性がある」禁止期間中にこれらのスマートウォッチの販売を停止するよう命じた。
今週初め、Apple はパルスオキシメトリー (血中酸素飽和度測定) システムを無効にしたシリーズ 9 およびウルトラ 2 スマートウォッチを販売する計画を 立てました。同社はそのようなユニットを小売店に出荷し始めたが、救済を待つためすぐに販売しないよう指示した。
Appleはその計画を進め、パルスオキシメトリーシステムがソフトウェアロックによって無効化されたユニットを販売する必要があるようだ。血中酸素濃度分析は同社の最新スマートウォッチの主要機能の1つであるため、これはAppleにとって残念な状況だ。
これらの時計は、アップルの血中酸素センサーがマシモの特許を侵害しているという米国際貿易委員会(ITC)の裁定を受けて、昨年末に米国で禁止に直面した。裁判所文書によると、販売禁止措置の一時停止は2024年1月18日午後5時(東部時間)に解除される。
問題の中心にいるのは、アップルが特許技術を侵害していると主張した医療技術企業マシモだ。同社は初代Apple Watchが発売される前からAppleと連絡を取っていたと伝えられている。しかし、両者の間で合意は結ばれなかった。
Appleはマシモから人材を引き抜いたとされ、数年後の2020年にその機能を第6世代スマートウォッチに搭載した。長期にわたる法廷闘争が続き、そこでAppleは、同社に対する告発の一部を何とかはねのけたが、ここ数年は数年にわたり、複数の裁判所は Apple が特許法違反で有罪であるとの判決を下した 。
今回の挫折を受けて、米国で販売されるすべての新しい Apple Watch Series 9 とUltra 2ユニットは、ソフトウェアアップデートによって血中酸素濃度測定システムが無効化されることになる。ただし、この裁判所の判決は、すでに顧客の手に渡っている既存のユニットには影響せず、パルスオキシメトリー機能は引き続き提供される予定だ。